夏のウィッグの汗・蒸れ対策

ウィッグ 夏 ウィッグ生活のヒント

最近のウィッグは通気性も良くて随分と快適になりましたが、連日30℃以上(35℃以上なんていうこともありますね)だと汗をかくので、ウィッグはかなり蒸れます。

ウィッグが蒸れると、ニオイやズレも心配になってきます。そこで私が実際にしているウィッグの蒸れ対策をご紹介します。

夏のウィッグは蒸れる?

以前に比べるとウィッグの質は格段によくなっており、ウィッグの通気性もかなりよくなっています。私が現在使っているウィッグ(医療用)も通気性の良いネット素材に絹スキンの人工頭皮がついたものです。しかし、通気性がよいとは言え、夏の30℃以上の日に外出するとドバっと汗をかいてウィッグも蒸れます。ちなみに、夏場以外は丸一日外出していても少し蒸れる程度です。

医療用ウィッグは蒸れにくい?
ウィッグには「ファッション用」と「医療用」があります。医療用として認定された医療用ウィッグは、頭皮への安全性や着け心地などに配慮されているため、ファッションウィッグに比べると通気性がよくなっています。
(参考:医療用ウィッグとおしゃれウィッグの違い)

私はあまり汗をかく体質ではありませんが、真夏に外出すると頭から汗が出てきてウィッグは蒸れます(身体よりもウィッグ内のほうが汗をかいて蒸れます)。なので、汗をかく体質の人だとウィッグの蒸れもすごくなると思われます。

ウィッグが蒸れるのを放置していると気持ち悪いだけでなく、「ニオイ」や「ズレ」なども気になってきます。また、蒸れっぱなしにしておくと頭皮に湿疹ができて肌にもよくないので、真夏のウィッグ蒸れ対策は重要です。

外出時には全身の暑さ対策

真夏の外出は極力避けるのが一番ですが、仕事やお付き合いで長時間外出せざるを得ないこともあります。そんなときには、日傘を使う、通気性の良い服を着る、首に冷却タオルを巻くetc…身体全体の暑さ対策も重要です。そうすることで、頭からの汗も多少は抑えることができます。

通気性のよいインナーキャップを使う

私は脱毛なので普段からウィッグの下にはインナーキャップをかぶっていますが、髪の毛のある人だと、髪をまとめるためにネットをかぶっていると思います。ネットだと大量の汗をかくと汗がたれてしまったり、ウィッグに汗がついてしまったりします。ウィッグに汗がついた状態を放置しておくのは不潔なだけでなく、ウィッグの寿命を縮めることにもなります。そのため、暑い季節は汗を吸収するインナーキャップを使用するのがおすすめです。

インナーキャップは通気性のよいものを使い、汗をたくさんかいたらこまめに取り替えることでウィッグを清潔に保てます。私は夏場の外出時はインナーキャップの予備を持ち歩いて汗をかいたら取りかえるようにしています。

インナーキャップと言っても、様々な種類があり、素材や締め付け具合などが異なります。私はネット通販で過去何個か購入しましたが、失敗だったものも結構あります。

▼いずれもコットンのインナーキャップですが、深さがかなり異なります。
インナーキャップ

▼重ねるとこれだけ深さに違いがあるのがわかります。
インナーキャップ

私は結構深めのインターキャップでないと、ずれ落ちてきてしまい、しっくりきません。実際に自分の頭につけてみないと深さや締め付け感はわからないので、こればかりは試して自分に合ったものを見つけるしかないと思います(人それぞれ頭の形やサイズが異なるため)。

いろいろと試した中で、私が最も通気性がよくて頭にフィットすると感じたのは以下の商品です。コットンタイプなので、肌に優しくて通気性はかなりよいです。

接触冷感と書かれていますが、さすがに触っただけで冷たいとは感じません。しかし、普通のインナーキャップに比べると通気性はかなりよいです。ずれにくくて締め付け感もなく、肌にも優しいので個人的にはかなり気に入っています。夜に手洗いして陰干ししておけば朝には乾くので、予備も含めて2個あれば十分だと思います。頻繁に洗っても1年以上使えているので耐久性はよいです。

こまめにウィッグを取り外す

私の場合、真夏に長時間外出しなければいけないときは、トイレを見つけてこまめにウィッグを取り外しすようにしています。取り外すことでウィッグ内部にたまった蒸れた空気を放出できるのでウィッグ自体をクールダウンできます。

ウィッグを取り外して… 汗を拭いて… インナーキャップを交換して… ウィッグの髪型を整えて… ウィッグを装着…という作業をしていると急いでも3~5分はかかってしまいます。そのため、行列ができているトイレなどは避けたほうがよいでしょう(焦って落ち着かないため)。また、カバンやウィッグを置いたりするための、荷物を置く台があるとやりやすいです。デパートの3階や4階のトイレは比較的空いていて、きれいです。

車いすの人などハンディを持つ人が使う用の「多目的トイレ(誰でもトイレ)」があれば、多目的トイレの利用がおすすめです。駅などは女性用トイレに行列ができていることも普通ですが、だれでもトイレは空いていることが多いです。だれでもトイレは広くて完全個室なので、ウィッグを外して、汗を拭いたり…と思いっきりできます。

多目的トイレマップ」のサイトでは、場所から多目的トイレの情報を検索できて、とても便利です。

また、少し時間がとれるならコーヒーチェーン店のトイレもおすすめです。飲み物1杯で利用できて、トイレは広くて個室に鏡が付いているところもあるので、メイク直しなども同時にできます。冷たいドリンクを飲んで体もクールダウンできます。長時間外出するときは、事前に行き先付近のカフェ情報を調べておくと便利です。

蒸れ対策グッズなどいろいろとありますが、トイレなどに立ち寄ってウィッグを取り外せる環境にあるなら一度取り外して汗を拭くのが一番です。汗を拭いてきれいなインナーキャプに交換することでかなりスッキリします。

ウィッグ内部の汗対策グッズ

ウィッグが蒸れる原因は頭にかく『汗』なので、汗を抑えたり、汗を吸収したりすることでウィッグ内部が蒸れるのを抑えることができます。私は試したことがありませんが、調べた情報を紹介します。

汗を吸収したり冷却効果がある素材を挟む

汗を抑えたり、吸収したりする素材を自毛(頭皮)とインナーキャップの間に挟むと蒸れを抑えられるとのことです。具体的には、

  • 汗取りパット
  • キッチンペーパー
  • 冷感シャツ(下着)
  • ガーゼ

などが効果があるそうです。キッチンペーパーや冷感シャツは頭の大きさにハサミでカットしてから装着します。黒のものを選ぶとウィッグからの透けを防げて、ずれたときにも気づかれたりしにくいです。

この他にも、小さな保冷剤を挟むと涼しくなるそうですが、保冷剤は厚みがあるため後頭部が盛り上がってしまいます。そのため、ボリュームのあるヘアアレンジにするなど工夫が必要です。

参考:どうしても蒸れてしまうウィッグ・・・。その対策方法とは(エキサイトニュース)

海外では「Headline It」という商品があります。汗を吸収する薄いシート状のもので、ウィッグや帽子の内部に貼り付けて使います。こちらの動画で紹介されています(英語ですが見るだけで理解できます)。

これ結構便利そうなので日本でも発売になってくれればいいのになぁと思います。

冷却スプレー

ウィッグ専用の「クールスプレー」が売られています。装着前のウィッグの裏ネットや装着時のウィッグの上からスプレーするとクールダウンできるそうです。消臭・除菌成分や保湿成分も入っていて、ウィッグ専用なので肌にも優しそうです。

私はインナーキャップだけでどうにか汗を抑えられていますが、インターキャップだけでは汗が抑えられない人は上記の方法を試してみる価値ありだと思います。

ウィッグ帽子(髪付き帽子)も快適です

後頭部が通気性のよいネットになっている「ウィッグ帽子」と呼ばれるものがあります。さっと着用できて、ウィッグのような締め付け感がないため、帽子をとる必要がない場面(近所への買い物、犬の散歩etc)では重宝します。

私の場合は、夏場に限らず犬の散歩など近所への外出はウィッグ帽子をかぶることが多いです。宅急便が来た時などもサッとかぶれて便利です。一度使ってしまうと、普通のウィッグを使う気にならないほど楽です。

このようなものです↓

価格も5,000円程度と手頃なのでウィッグ生活の人はひとつ持っておくと重宝しますよ!

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私の使っている医療用ウィッグ
リネアストリアのREMY人毛マッシュショート

女性らしくてかわいらしい髪型はどの世代にも人気です。髪質もつむじもとても自然で、分け目も好きな位置に変えられます。他人にウィッグだとバレたくない人におススメです。

スヴェンソンの医療用ショートウィッグ

店舗で無料試着をしてから購入するので、失敗がありません。軽くてとても自然な医療用ウィッグを探している人におすすめです。

リネアストリアの天使のボブ人毛100%

クラシックなボブスタイルのウィッグなので、幅広い年齢層の人に使えます。人毛100%、スキン付きなのでとても自然です。カジュアルにもフォーマルにも使えるスタイルなので一つもっていると重宝します。

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