ウィッグはたとえ高価なものであっても消耗品なので寿命があります。しかし、日々のお手入れと定期的なメンテナンスをすることでウィッグを長持ちさせることができます。ウィッグの日常のお手入れ方法と定期メンテナンスについてご紹介します。
自宅での日々のお手入れ
ブラッシング
ウィッグの使用前後には毎回ブラッシングをします。使用後は絡んでいることもあるので(特にロングヘア)、そのまま放置しないで絡みをとります。絡みは無理やりとらずに優しく丁寧にほぐします。
ウィッグは通気性がよくて、直射日光が当たらない場所に保管します。専用のスタンドにかけて型崩れしないようします。
シャンプー&トリートメント
ウィッグを使う頻度によりもよりますが、私の場合は10日に1回程度の頻度でシャンプーします(夏は汗をかくのでもっと頻繁に洗います)。一般的にウィッグは1~2週間に1回のペースで洗うのがよいとされています。シャンプーをするごとに確実にウィッグは傷むのであまり頻繁にシャンプーはしたくありませんが、ウィッグについた汗や汚れを落として清潔にしておくことが重要です。長期間洗わないと雑菌が繁殖するなどして不衛生な状態になってしまいます。
シャンプーを雑にすると絡まってウィッグが痛んでしまうので、優しく洗います。こちらの動画が丁寧に洗い方を説明していて参考になります。
洗い方~乾かしたは上記動画がごく一般的な方法だと思います。私の場合は、洗ったら、水気をよく切って、ブラシで整えたら、1~2時間そのままウィッグスタンドに立てて放置しておきます。そうすると水気がかなりとれます(タオルなどで水分をとるよりも簡単)。
▼シャンプー後はブラシで少し整えたら、スタンドに立てて放置
▼最後にドライヤーで乾かして完成
私が使っているシャンプー&トリートメント
人毛100%ウィッグは通常の人用のシャンプーを使用しています。ウィッグなので肌に優しいとかオーガニックとか高価なシャンプーである必要はありません。むしろ自然派シャンプーはパサつきやすいので、ごくごく一般的な市販品で大丈夫です。
人工毛や人毛MIXウィッグにはウィッグ専用シャンプーを使います。ウィッグ専用であればどれを使っても大して変わらないと思いますが、私はアデランスがだしているAD&Fのシャンプーとトリートメントを使っています。値段も高くなくて洗いやすいです。人工毛・ミックス毛・人毛100%のいずれのウィッグを洗ってもOKですが、ウィッグ専門なので自毛には使用できません。
定期的に専門家にメンテナンスをしてもらう
日々のお手入れをきちんとしていても、使っているうちにウィッグがパサついてきたり、毛先が縮れてきたりします。こうなると素人ではどうすることもできません。この状態で無理に使い続けると、傷みがひどくなりウィッグの寿命が短くなってしまいます。
▼このようにパサパサになってきます(特に人工毛の入ったウィッグ)
自宅でトリートメントをしてもまとまらなくなってきたら、なるべく早めにメンテナンスに出すようにしています。私の場合、毎日使っているウィッグに関しては2~3か月に1回のペースでサロンでメンテナンスをしてもらっています。
メンテナンス前と後の変化
▼メンテナンスをすると髪にツヤが戻ってまとまります(左:ビフォー、右:アフター)。
※アフターの写真はメンテナンスをしてから2週間位たったものです。メンテナンス直後はもっとサラサラでした。
▼パサついていた髪がサラサラになります(左:ビフォー、右:アフター)。
上記写真は人毛と人工毛のミックスウィッグで、週5日使っています。使い始めて1年経ちますが、抜け毛もあまりなく、まだまだ使えそうです。きちんとメンテナンスをすることでウィッグを長く使い続けることができます。
メンテナンスの料金
- シャンプー・トリートメント
- スタイリング
- 縮れ伸ばし
上記の内容で価格は4,000円~6,000円が相場です。カールをつけたりするともう少し高くなります。2~3か月に1回の頻度でこの値段はやや高いと感じますが、ウィッグの維持に必要なコストなので仕方ありません。こまめにメンテナンスすることでウィッグを長持ちさせることができるので、頻繁に買い替えるよりは低コストで済みます。
メンテナンスはどこに依頼する?宅配でもできる!
ウィッグをサロンで購入した場合は、たいていは購入したサロンでメンテナンスをやってもらえます。私はいつもやってもらっている地元のサロンがあるので、そこでやってもらっています。
下記は楽天市場でみつけたウィッグメンテナンスです。人毛100%など対応していないウィッグもあるようですが、人毛Mixなどには対応しており、評判もよいみたいです。他にも探せばあると思いますので、行きつけのサロンがない場合にはネットで送ってメンテナンスをしてもらうのもよいと思います。
メンテナンスに出すとつやつや、サラサラになります。お金もかかって、面倒ではありますが、快適に長く使うためには定期メンテナンスをしっかりとやったほうがよいでしょう。
ウィッグの寿命は?
ウィッグのグレードや使う頻度・扱い方によって寿命は異なりますが、一般的にウィッグの寿命は2~3年と言われています。
5,000円以下の安いウィッグだと半年もたたないうちに毛量が減ってきたりして使えなくなります。日常的に使用するウィッグであれば、あまり安いものではなくある程度のクオリティのものを選んだほうがコストパフォーマンスは高いです。
ウィッグを使っていると様々な変化が起きてきます。以下のような状態になって回復が難しくなってきたら、買い替えを検討したほうがよいでしょう。
- パサパサで傷みが目立つ
- セットしずらくなった
- ウィッグの毛量が減ってしまった
- 色褪せが目立つようになってきた
- アジャスターが伸びてしまう、かぶっていて緩くなる
私の場合だと、5~10万円のウィッグで週5日つかっていて約2年で寿命を感じます。たまにしか使わないウィッグだと3年以上使っているものもあります。使い方次第でウィッグの寿命は変わってくるので日々大切に使うことが重要だと感じます。
ウィッグの修理
高価なウィッグの場合は、ウィッグの修理に出すことで修復する場合もあります。2年位使っていてまだ使えそうなウィッグがあったのですが、アジャスターが伸びてしまいサイズが合わなくなってしまったことがありました。安易な気持ちでアジャスターを交換してもらおうとしたら、1万円以上かかると言われてやめました(それほど高価なウィッグではなかったため)。
私はウィッグの修理は一度も依頼したことがありませんが(意外と高いので)、オーダーメイドで作った高級品の場合は、修理する価値もあると思うので、購入店に相談してみるとよいのではないかと思います。
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