ウィッグ(かつら)をカミングアウト(またはほぼ確定)している著名人がいます。とても自然でウィッグだとは全然わからない人もいれば、すぐにカツラだとわかってしまう人もいます。著名人のウィッグを検証しながら、どのようなウィッグを使えば自然にみえるのかについて考えてみました。ウィッグを自然に見せたい人はもちろん、これからウィッグの使用を検討している人の参考になれば幸いです。
北斗晶
北斗晶さんは乳がんの抗がん剤治療のため一時的にウィッグを使用していました。初めてのウィッグを作ったときの様子をご自身のブログで公開されています。
頭のサイズを採寸して、カットして出来上がっているので、セミオーダーのウィッグですね。こちらがウィッグを着用した写真ですが、とっても自然です。ご自身も「全然、カツラだって分からないよね~」とおっしゃっています。
【北斗晶、初めてのかつら作り】
— Ameba Topics (@ameba_official) November 1, 2015
北斗晶さんが、抗癌剤治療に備えたかつら作りの様子を公開。その仕上がりに納得の様子を語りました。 https://t.co/uPQNoTWrKR pic.twitter.com/1mCdeVNBHA
ウィッグの品質だけでなく、上手にカットしてもらっているのも自然にみえる大きな要素だと思います。ちなみに、北斗さんのウィッグはミックス毛(人毛と人工毛が混ざったもの)とのこと。最近のミックス毛は本当に自然です。
竹田圭吾
2016年にすい臓がんで亡くなったジャーナリストの竹田圭吾さん(享年51)。亡くなる1週間前までTV出演し仕事にこだわり続けた方です。竹田さんは治療の影響で髪が薄くなったため、ウィッグをつけたことをTwitterで呟いていました。
かつらが出来上がりました。ビフォー(左)&アフター(右)。こんどの日曜日・来週月曜日・火曜日放送の番組からこれ被ってテレビに出ます。 pic.twitter.com/i7cALu7IL7
— 竹田圭吾 (@KeigoTakeda) July 15, 2015
「かつらが出来上がりました。」と言っているので、既製品かつらではなくオーダーメイドのかつらだと思われます。見た目にはかつらだとは全然わからないくらい自然です。
おじさんのウィッグは七三分けのようなかっちりとした横分けの髪型が多いですが、それだと生え際が不自然でカツラだということがすぐわかってしまいます(沖縄県の翁長知事など)。竹田さんのように無造作に前髪を自然におろして、分け目をみせないほうが、とても自然です。よい品質のかつらを使うだけでなく、髪型も重要です!
中野信子
脳科学者の中野信子先生。よくTVに出演されているので一度は見たことがあるのではないでしょうか。中野さんはウィッグあることをTV番組でカミングアウトしていました。中野さんは脱毛とかの病気ではなく、ヘビメタ好きで自毛を金髪に染めているため、それを隠すためにウィッグをつけています(脳科学者という仕事柄、金髪だとまずいので)。
※2018年現在は金髪をやめたので、ウィッグをつけていないようです
『サワコの朝』に出演したときの中野さん。サラサラのショートボブで自然なので、普通にみたらウィッグだとは思いませんね(ウィッグだと知ってみるとウィッグにみえてしまいますが)。
サワコの朝:脳科学を学べば人生が楽になる! 中野信子が明かす脳と人間の感情の仕組みとは – 毎日新聞 https://t.co/ttZxD8lTXw pic.twitter.com/JIdoBYZ4gG
— 品禰意魚 (@newworldorder22) January 20, 2016
ある程度高品質のウィッグを使っているのもあると思いますが、衣装やメイクも上品なのでこの髪型がよく似合っています。また、中野さん自身が美しいという要素も大きいです。美しい方がサラサラヘアだとよく似合いますが、この髪型が不自然になってしまう顔の人もいます。自分の顔に合ったウィッグ、相応の服装やメイクをするというのも重要です。
野々村竜太郎
政務活動費の不正使用を指摘され、その会見で号泣をして一躍有名になった元兵庫県議会員の野々村竜太郎さん。号泣会見のときは、全然カツラだとは思いませんでしたが、過去の薄毛の画像がでてきたり、神戸地裁に出廷した際にはスキンヘッドになっていたりで、カツラであることが判明しました。急に髪の毛が増えたので、同級生など以前から野々村氏を知る人の間ではカツラであるのは有名だったようです。
こちらが号泣会見。カツラだと知ってからみると分け目が不自然など確かにカツラだと思いますが、ぱっと見ただけでは自然でカツラには思えません。
もみあげ部分は自毛かもしれませんが、過去の写真では頭頂部はかなり薄くなっていたので、増毛ではなくかぶるタイプのカツラを使用していると思われます。七三分けのようなにきっちしすぎの髪型ではなく、前髪があって少しラフにしたほうが自然になります。
深澤真紀
とくダネでコメンテーターをしてる深澤真紀さん。私はTVでみたときにすぐにウィッグだとわかりました。私は自分がウィッグを使用していることもあり、他人のウィッグについて敏感です(笑)。
深澤さんは自己免疫疾患で脱毛しておりウィッグをつけているとのことです。詳しくは以下の記事に書かれています。
この記事の中で深澤さんは、「テレビ用に普通のかつらを買うべきか悩んだが、値段が高すぎる。ところが、ギャル用ウィッグショップだと安い!1万6千円のショートのかつらを購入。週に1回しか使わないし、十分である。」と言っています。ウィッグにはあまりお金をかけていないようです。
ぱっと見はウィッグだとわかりませんが、カツラに敏感な人ならすぐにウィッグを疑う髪型です。
私も以前は深澤さんのようなショートウィッグを持っていたのですが、なんか不自然でしっくりきませんでした。ショートの場合、きっちりしすぎて髪に動きがない髪型よりも、ふわっとしていて少し無造作な髪型のほうが自然になるように思います。現在私が使っているアクアドールのヴィーナス(AQUADOLL VENUS)というウィッグは2万円程度の低価格ですが、とっても自然です。
参考記事はこちらです
>>アクアドール ヴィーナスの医療用ショートウィッグ
小林信也
最近ワイドショーなどによく出ているスポーツライターの小林信也さん。私は最初にTVでみたときに「もしかしたらカツラ?」と思いました。いかにもカツラという感じではないので、普通の人ならカツラとは気づかないレベルですが若干不自然です。
ネットで調べたら、カツラをカミングアウトしていました。20代でカツラ生活を始めたとのことなので、カツラ歴は相当長いです。前述の竹田圭吾さん同様に、おじさん特有のかっちりとした横分けではなくて、わりと自然な髪型です。若干不自然に思うのは、生え際が少し浮いているようにみえる点かなぁと思います。竹田さんくらいすっきりしたほうがもっと自然になる気がします。
ビジュアル系バンドの世界に異様に詳しい小林信也さん。 #八千代ライブ pic.twitter.com/ofyKBlZTbv
— ちひろBLUES (@Chihiro_BLUES) December 8, 2017
やくみつる
漫画家でTVのコメンテーターなどでも活躍しているやくみつる氏。私は全然気づきませんでしたが、かつらを使用していることをカミングアウトしています。やくさんのかつらはものすごく自然です。
やくさんが利用しているのは、スヴェンソンという会社の「スヴェンソン式増毛法(編み込み式)」。すっぽりかぶるタイプのかつらではなくて、自分の残っている頭髪部分に毛髪製品を編み込んでいく特殊技術の増毛法。
スヴェンソン式増毛法の広告塔としても活動されており、Youtubeがありました。この中で、洗髪をしたり、ドライヤーで乾かしたりしています。これなら着脱する必要がないので、他人にバレることもありません。
自毛が残っている人なら、かぶるタイプのかつらよりもこのような編み込み式にしたほうが断然自然ですね。シャワーやプールなども大丈夫なので、宿泊を伴う旅行にもバレずに行けるというのはよいですね。私はウィッグ生活のため、温泉や旅行は行かずに我慢しています。
まとめ&自然なウィッグにみせるポイント
自毛がある程度残っている人の場合には、自分の髪の毛のように自然にボリュームアップする「増毛」や「エクステ(付け毛)」が最も自然です。上記のやくみつる氏の動画をみれば一目瞭然です。
しかし、私のように脱毛症などの病気で髪の毛がない人や化学療法をしている人の場合には、増毛やエクステはできません。その場合には頭にかぶるタイプのウィッグ(かつら)を使用することになります。
ウィッグを自然にみせるためには、ウィッグの品質も大切ですが、それ以上に髪型が重要です。男性の場合は、七三分けのようなかっちりとした横分けの髪型にするよりも、前髪を自然におろして分け目をみせないほうがウィッグだとはわからなくて自然です。
ウィッグは竹田圭吾さんのようにオーダーメイドで作ると頭にぴったりとフィットした自然なウィッグができます。しかし、オーダーメイドウィッグは高価な(50万円以上のものも多い)上、出来上がるのに約1か月かかります。
北斗晶さんのように頭を採寸をして、ウィッグを調整し、カットをしてもらうセミオーダーのウィッグでも似合うものを選べばかなり自然になります。私も現在仕事につけていっているウィッグはセミオーダー品ですが、周囲にウィッグであると気づかれていません。
「カツラをかぶる」となるとものすごく悲観的になってしまいがちですが、最近のウィッグはとても自然なものも多く、以前のカツラのイメージとは大きく異なります。頭髪の問題を抱えているけど、ウィッグに抵抗があって踏み出せないという方は、安いウィッグでもよいので一度試してみることをおすすめします(格安のファッションウィッグは不自然なのでおすすめしません)。私の場合はウィッグを使用し始めてから、周囲の視線が気にならないようになり、外出機会が増えて性格も明るくなりました。できることも増えて人生が楽しくなりました。
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