病院でレントゲン検査を受けたり、歯医者で治療を受ける際にウィッグ(かつら)をつけたままで大丈夫なのか心配になる人も多いと思います。たいていの場合はウィッグであることを告げたり、ウィッグを取り外したりする必要はありませんが、検査の種類によってはウィッグがNGのこともあります。
病院の検査
レントゲン検査はウィッグのままでOK(頭部以外)
私は年1回人間ドッグと婦人科検診を受けています。血液検査やエコー(超音波)検査などほとんどはウィッグとは関係のない場所なのでウィッグであることを申告する必要はありません。気になるのはレントゲン検査とMRI検査です。
私は人間ドックで以下のレントゲン検査(X線)を受けています。
・胸部のレントゲン
・胃のバリウム検査
・マンモグラフィー
結論としては、上記の3検査ではいずれもウィッグをつけたままで問題ありません。検査前に検査技師に確認したことがありますが、ウィッグをはずす必要はないと言われました。直接頭の部分にレントゲンがあたるわけではないので問題ないようです。
頭部のCT(X線検査の一種)をとる場合はウィッグをはずす必要があるようです。こちらの病院のウェブサイトによると、頭部CTの注意事項として「ピアス、ピン、かつらなどは、はずしてください。」と記載されています。
胃のバリウム検査はウィッグのズレに注意!
胃のバリウム検査は検査台がぐるぐると激しく回るのでウィッグがズレたり外れたりしないかドキドキします。頭を手で押さえることもできないので、もし脱げたら気まずいことになります…(笑)。頭にフィットしているウィッグであればそう簡単にずれたり外れたりということはないと思いますが、バリウム検査のときは固定テープでしっかりととめておいたほうが精神衛生上よいと思います。
私の会社が指定する人間ドッグでは胃検査はバリウム検査しかできませんが、胃カメラ検査が選べる場合は胃カメラのほうがよいと思います。胃カメラならウィッグがズレる心配もないし、検査の精度もバリウムよりも高いのではないかと思います。
MRI検査ではウィッグをはずすか申告する
ウィッグが問題となるのはMRI検査のときです。ウィッグの内側に金属製のウィッグピンがついている場合、それがMRIに反応するようです。
ピンとはこのようなものです↓
ウィッグピンの素材は金属製やシリコン製など様々な素材です。
以下のヤフー知恵袋の回答が参考になります。
頭を傷つけるリスクもあるとのことなので、ウィッグピンが使われていないウィッグの場合でも、MRI検査を受ける前にはウィッグをつけていることを申告したほうがよいでしょう。ウィッグの網目部分に金属繊維が含まれている可能性もあります。ウィッグをはずすように言われたときのために、薄手の帽子を用意していくのがよいと思います。
すっぽりとかぶれて肌にやさしい「医療用帽子」がおすすめです。私も家の中ではたいてい医療用帽子をかぶって生活していますが、1つもっていると何かと役立ちますよ。
歯医者での治療・レントゲン
ウィッグはバレる?
ウィッグで歯医者に行くのはとてもドキドキします。治療を受けるときは、先生や助手が頭のすぐそばで治療をされるのでウィッグだと気づかれるのではないかという心配です。特に歯科助手は若い女性が多いので、髪の毛には敏感できっと気づかれているだろう…などと考えてしまいます。
分け目を間近で見られるとウィッグだと気づかれる可能性が高いので、前髪を下ろして分け目が見えないようにするとウィッグだとバレにくくなります。
また、人工皮膚がついていない安いウィッグの場合、近くで見られるとネットが見えてしまいます。ウィッグであることがバレたくない場合はニット帽などをかぶったまま治療を受けるのがよいと思います。
ズレ防止策をしていけば治療中も安心!
歯医者で治療をするときには椅子を倒され、頭がかなり下方にいきます。上の奥歯など見えにくい歯の治療では右を向くように言われたり…頭の向きを何度も変える必要があったりして、ウィッグがズレるのではないかとドキドキします。
私が一番冷や冷やしたのが『親知らずを抜いたとき』のこと。かなりしっかりと生えていた親知らずだったため、先生も力がだいぶ入り、先生の腕が何度も頭にあたってドキドキでした。そのときは固定テープをしていたのでズレたりすることはありませんでしたが…。
ウィッグのズレが心配な場合には固定テープをしてから歯医者へ行くのがよいと思います。ズレの心配なく安心して治療を受けることができます。
歯医者にウィッグを申告する必要ある?
インターネット上の相談で、「歯科医院に行くときにウィッグをカミングアウトする必要があるか?」との質問がありましたが、歯科医院で働いている方の回答ではカミングアウトする必要はないとのことです。いくつか参考になる回答を紹介します。
別に言わなくて良いです。歯科治療とかつらは関係ないです。レントゲン撮影も、かつらのピン?と歯の場所とは関係ない位置なのでかつらを外さなくても特に問題ありません。大丈夫ですよ。カツラですと言われた患者さんは過去1人みえましたが、どうぞ そのままでいいですよ!と 答ました。レントゲンを撮るときに首から上 金属があると 外してもらいます(ピアスぴんどめ、ネックレスなど…)私の働いている歯科ではカツラですと言って貰わなくても問題ないです。歯科衛生士です。診察する際に横になるのでつるりととれるようなカツラーならビックリするので言っておいていただくと心の準備できます。しっかり装着されるタイプのかつらなら宣言しなくてもいいかと。以前、私もネームプレートが患者さんのカツラ(つるりとれるタイプ)に引っ掛かり釣り上げてしまい血の気が引きました。夫が歯科医、私は歯科衛生士です。「あ…」と思う患者さんはいらっしゃいますが、それだけです。治療前に申告された方も今までいません。
歯医者ではレントゲンをとる場合もウィッグ部分には関係しないため、ウィッグであることをわざわざ申告する必要はないとのことです。実際に私もウィッグで歯医者のレントゲンを撮ったことがありますが、何事もなくあっという間に終わりました。
歯科治療の際も、ウィッグであることを告げる必要はないとのことですが、ズレてしまうと歯科衛生士さんたちがドキドキして逆に気を使われてしまいます。ズレが心配な場合には、テープなどで固定していくか、帽子をかぶっていくなどしたほうがよいでしょう。
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