飛行機に乗る際には、金属探知機の検査などがあるので、ウィッグを装着したまま(ウィッグの機内持ち込み)だとひっかかるのではないかと心配になります。私は国内外合わせて、30回以上ウィッグをつけてのフライトを経験しましたが、ウィッグが問題になったことは一度もありません。ウィッグをつけた状態で飛行機に乗る際の注意点について説明します。
入国審査や出国審査は写真と違っても大丈夫?
入国審査や出国審査は、パスポートの写真と髪型が違っても全く問題ありません。帽子やサングラスをかけていると外すように指示されますが、ウィッグを外すようにとはいわれません(笑)。
パスポート写真の髪型と全然ちがうウィッグで海外に行ったことがありますが、何も言われませんでした。
金属探知機はOK?ひっかかる?
飛行機に乗るときは保安検査場を通る必要があります。手荷物をトレイにのせて手荷物検査を行うとともに、自分自身も金属探知機のゲートを通過しなければいけません。
私の経験ではすべて問題なし
ウィッグをつけたま金属探知機を通過して大丈夫なのか?についてですが、
私はフルウィッグをかぶったまま30回以上のフライト経験がありますが、音が鳴ったり、とめられたりしたことは一度もありません。ウィッグ歴も10年以上なので、様々なメーカーの複数ウィッグで経験しています。
ちなみに私のウィッグ着用でのフライト経験は、
・国内20回以上
・海外5回位
国内は帰省の際や仕事で年に2、3回飛行機に乗ります。ウィッグで乗ったことがある航空会社はANA、JAL、ジェットスター、春秋航空などです。成田、羽田、千歳、伊丹などの空港をよく利用します。
海外は台湾(桃園空港・松山空港)、タイ(スワンナプーム空港・ドンムアン空港)、イギリス(ヒースロー空港)などへ行きました。ANA、タイ・エアアジアX、ブリティッシュ・エアウェイズなどの航空会社を使いました。
いずれもウィッグが金属探知機に反応したことは一度もありません。見た目にはウィッグをかぶっているとはわからないので、金属探知機が鳴らなければ、何事もなく通過できました。
ウィッグ用クリップ(ピン)がある場合は注意
ウィッグを固定するために、このようなピンがついているウィッグがあります。ヘアピース(部分ウィッグ)ではピンを使っている人も多いと思います。
ピンはの素材は金属製のものもあれば、樹脂製もあるようです。金属製のピンの場合は金属探知機に反応する可能性が高いです。
しかし、私は上記写真のピンのついたウィッグをつけたまま、国内線も国際線も乗ったことがありますが、成田空港でも海外の空港でもひっかりませんでした。上記ウィッグの正確な素材は不明ですが、金属に見えます。金属ピンでも必ずしも反応するというわけではないみたいです。
金属ピン以外にも、ウィッグの中には微量の金属素材が使われていることもあるらしいので、心配な場合は、ウィッグを購入したメーカーにウィッグに金属が使われているかを確認しておくのがよいでしょう。
帽子はNG
帽子をかぶったまま金属探知機を通過しようとすると、「帽子を外すように」とたいてい言われます。長時間のフライトだからウィッグではなく帽子で過ごそうと考えている場合は注意が必要です。
また、髪付き帽子(このようなものです⇒髪付き帽子とは?)も帽子なのでやめたほうが無難です(人前で髪付き帽子の帽子を外すのは勇気がいりますね)。機内で帽子や髪付き帽子で過ごしたい場合には、搭乗してから機内の化粧室でウィッグから帽子に変えるのがよいと思います。
心配な場合は事前に係員に伝える
もし、金属探知機にひっかかりボディチェック(棒のような機械を全身にあててチェックする)を受けることになった場合、頭にチェック機をあてたときにピーっとなったら気まずいですよね。なので、心配な場合は、事前に保安官に「病気でウィッグをつけています…」などと事情を説明しておくのがよいと思います。
海外の場合は、英語で以下のように言うか、英語に自信がない場合は紙に書いておいて係員に見せればよいと思います。
I’m wearing a wig because I am sick.
(病気でウィッグをつけています)
女性がボディ検査を受ける場合、検査員は女性なので配慮してもらえるはずです。さすがにその場でウィッグを外すように、などとは言われないと思います。
長時間フライト機内でのウィッグ使用の問題点
国内線であれば長くても2~3時間なのでウィッグをつけていても大きな問題はありません。問題はフライト時間の長い国際線。台湾や韓国などの近距離であれば、国内線と大して変わりませんが、ヨーロッパやアメリカとなると、10時間以上のフライトとなることも珍しくありません。
私の場合の最長フライトは、成田から11時間乗って、途中の空港で乗り換えて、さらに5時間乗るといったフライトです。11時間の飛行となると、途中で電気が消えて睡眠の時間もありましたが、何とか乗り越えられました。
ウィッグでの長時間フライトで問題となったのは、
- ウィッグがズレる
- 前髪がべたっとなる
- 頭が痛くなる
の3つです。
※あくまでも私の経験です。ウィッグの種類などによって異なりますので、参考程度にお考え下さい。
長時間フライトに同行していたのは私がウィッグであることを十分理解している家族だったので、同行者にばれないように…などの心配はありませんでした(多少ずれても気にしなくてよい)。
機内では座ったまま眠るので、ウィッグがズレやすくなります。長時間フライトなのでテープをつけたりするのも嫌なので、固定バンドのみで固定していました(固定バンドはこちらの記事を参考⇒ウィッグの固定におすすめのウィッググリップバンド)。
固定バンドは私の頭とは相性がよくて日常生活ではほぼこれのみでOKなのですが、機内で長時間の睡眠をすると、襟足が浮いてきてズレます。そのため、こまめに襟足をぐいっとひっぱったりして浮かないように気をつけていました。
また、長時間ウィッグをつけていると、額の脂の影響で前髪がべたっとなります。これに関しては、まめに化粧室にいって、拭いたり、パウダーを塗ったりして額のテカリをとっていました。髪型も乱れるので、化粧室でこまめにブラッシングもしていました。
さらに、ウィッグを長時間つけていると頭が痛くなるので、後ろのアジャスターをいつもより緩めにしたり、化粧室でウィッグを外したりして対策をしました。
以上のように、長時間フライトでもこまめに化粧室へ行くなど注意を払っていればウィッグでも大丈夫です。しかし、ウィッグを長時間つけていると疲れます。なので、長時間フライトを経験したあとには
「締め付けがないウィッグをフライト用に購入しよう」
と決意したのですが、その後長期フライトの予定がないため、いまだに締め付けがないウィッグは買っていません。
ちなみに、私が目をつけているのが「ウィッグにみえる帽子」という商品です。15,120円するので、いまだに買うかどうか悩み中です。買ったら、レビューしたいと思います。
ウィッグで飛行機に乗るときのまとめ
入国審査・出国審査
パスポートの写真とウィッグをかぶった髪型が違っていても何も言われないので大丈夫です。
金属探知機
ピンが使われていないウィッグの場合、金属探知機には反応しない可能性が高いです。私は30回以上ウィッグで飛行機に乗っていますが、一度もひっかかったことはありません。
ただし、金属製のピンでとめている場合は、ピンが金属探知機に反応する可能性があります。心配な場合は、事前にウィッグであることを係員に伝えておくのが安心です。
帽子は脱ぐように言われるので、帽子を脱いでも大丈夫な状態で金属探知機のエリアに行きましょう。
長時間フライトの機内にて
長時間のフライトでは睡眠したりするため、ウィッグがずれないように気を付ける必要があります。
- 襟足が浮いてウィッグがずれる⇒まめに引っ張って整える
- 皮脂により前髪がべたっとなる⇒化粧室で整える
- ウィッグの締め付けで頭が痛くなる⇒アジャスターを緩める
初めてのウィッグでのフライトは心配も多いと思いますが、ウィッグでの飛行機搭乗を何度も経験した身としては、意外と大したことはありません。ウィッグだからといって、飛行機に乗るのを諦める必要は全くありません!
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